冬の道東
探鳥専門の旅行社ワイバードのツアーで北海道・道東へ2月25日から27日まで2泊3日で行ってきました。ガイドは中野さんという方でバーダー仲間では有名な人だそうです。
冬の北海道は初めてなので、暖冬とは言えかなり厳しい寒さになるだろうと、しっかり着込んでいきましたが、思ったほどは寒くなく、また雪も少なかったように思いました。
1日目は釧路空港から、厚岸湖、霧多布などを見て廻りました。日頃海鳥を見ていない私には、厚岸湖でカモメを見ても嬉しくなりました。霧多布岬では風が強く、吹き飛ばされるのではないかと怖くなったほどでした。目的の羅臼の宿までは、2時間以上のバスドライブで疲れました。翌朝は、流氷が近くまで来ているというので、日の出前に船で流氷のある場所まで行き、そこで船頭さんが流氷の上に魚を撒くと、まずカモメたちが集まってきて餌を食べ始め、暫くするとどこからかオオワシ、オジロワシが集まってき、カモメを追い払って餌を食べます。ワシ達は海岸の木の上から見張っているのだそうです。
船外にいると身を切られるような冷たさで、時々、船室に入って休み、また外へ出てワシ達を見るといった動作を何回か繰り返 しました。
宿に帰って朝食後、木に止まっているワシを見ながら、斜里港、網走港、能取岬などを廻って海鳥を探しました。海鳥は港の中に居れば、比較的近くで見れますが、外海は、遥か遠くに(肉眼では見えない)ぽつぽつと浮かんでいたりするので、波の動きや時々潜ってしまうため、とても写真には撮りづらかったです。従って、ほとんどがボケた写真になってしまいました。
2日目の宿は少し内陸に 入った養老牛という温泉地。ここは夜にシマフクロウが出るとこ ろで有名な宿だそうです。深夜に出るだろうと言われていたのが、夕食中に出てきたため全員、食事を中座して飛び出し、ロビーからガラス越しに暗い木の上に止まっているシマフクロウをスコープで見たり、カメラに収めようと奮闘したりと大変でした。夜中にも別の固体が出たそうです。
次の朝は、早朝探鳥でしたが、私は止めて、宿のロビーで餌台にやってくる鳥達を見ることにしました。結果は正解で、早朝探鳥に行った人たちはマイナス14度の中を歩きまわり、あまり成果はなかったようですが、こちらは、ミヤマカケスやゴジュウカラ、ヤマガラなどがすぐ目の前までやってきて楽しませてくれました。珍客としてテンやキタキツネも姿を見せました。 午前中は野付半島でユキホオジロを探しましたが発見できず、3時間バスに乗って釧路空港の近くの阿寒国際ツルセンターへ行き、最後にタンチョウを見て帰ってきました。
今回は3日間ともいい天気に恵まれ、流氷もきたし、シマフクロウも見れたし、初見の鳥が16種と大満足のツアーでした。
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